回転寿司「AZUMA」(メニュー)
とある筋から、ここ最近シアトルエリアに新しく回転すし屋ができたという情報を入手した。味のほうも比較的悪くないできだけど、まだ宣伝がうまくいっておらず客数が非常に少ないため寿司が回転しないという。
薄利多売の回転すし屋にあえて挑むチャレンジャースピリッツに、どれほどのものか吟味してやろうと早速出発。今回は近くに路駐したが、駐車場も備えているようだ。
建物自体は新しく清潔だけど、床・壁・天井・卓上・白衣と視界のほとんどが白に覆われているため、今ひとつ目が休まらない。高価なものは必要ないけど、紺や朱を使って少し落ち着ける雰囲気を作ると良いだろう。
ちょっと板前に声をかけにくい雰囲気だったので、唯一回転している揚げ出し豆腐と酢味噌豆腐をまず賞味。
揚げ出し豆腐は比較的オーソドックスで、皿に乗っている分ダシが足りない感はあるものの大根おろしもありそれなりにイケる。女性でも一口で食べれるサイズにしてあるもの悪くない。
酢味噌にはすりゴマとシソが練りこんであり、結構泣かせる味に仕上がっていた。あえて言うならもう少し肝心の豆腐の質にこだわるべきだろう。もっと美味しい豆腐が手に入るはずだ。
十分に揚がっており、久々に香ばしいえびせんべいを堪能した。サンディエゴで日本人相手に修行したというオーナーの粋なはからいだ。
肝心の寿司は、アメリカの回転寿司にしては意外にレベルが高い。ネタも比較的新鮮なものを用意している上に、うなぎ等は握る前にオーブンであぶってから出してくれるので嫌な臭みもない。
少しシャリの握りが弱いけど、ちゃんと握って出してくれる寿司は機械握りにない美味しさがある。醤油も余計な混ぜ物で甘くなっているようなことはなく、また減塩醤油も置いておく気配りもあった。
ツナポキ(マグロ・ポンズ・キュウリから由来すると思われる)というツマミもあったので、試してみた。この手の簡単な一品物は、お酒を飲む日本人ならつい手が出ることが多い。
が、見た目と裏腹に塩(醤油)加減が悪く、あまり美味しいとはいえなかった。ごま油がむしろ邪魔をしており、醤油も濃いためかなりしょっぱい。その他の料理に関しても、どうも味付けがやや濃すぎる傾向があるようだ。
こういう店の開店時にはありがちなのだけど、3ドルのイクラが2ドルの皿に出てくるなどの嬉しい間違いもあった。接客の不慣れに関しては時間が解決するだろう。
ちなみにこのイクラも寿司にするにはちょっと塩がきつかった。オーナーはキュウリを数秒でカツラ剥きに出来る包丁技術はあるので、ぜひ味を貪欲に追求する姿勢を持って欲しいものだ。
結構美味しい揚げ物などの一品物があるので、居酒屋的な利用をするのであれば悪くない。本格的な寿司屋に行くほど出費はしたくないけど、それでも美味しい寿司が食べたい気分の時には一考する価値があるだろう。
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